想ふ、夏野の石一つ

つれづれなるままに、日暮らし、画面にむかひて...

銀行はタンスなのか?

前回少し書いた投資の話。お金の話はどうも生々しく、日本人は政治と同様あまり語ることをしない。仮に周りに投資をしている人がいても、そのことを知る機会はほぼないように思う。

そもそも、最初に投資に触れたのは入社したタイミング。今のご時世、退職時にどんと退職金を支払うことはできないと、当時人事担当から説明があった。代わりに月々拠出する金額で、自分で資金の運用をしてくれと。

今でこそ年金の資金も運用されているという話が話題に登るようになったが、入社したばかりのタイミングでいきなり老後資金を運用せよというのも酷な話。さらに当時はリーマンショックの時代、運用してもいきなりマイナスの憂き目。ひどい制度だなと、しばらく放置していた。

時は流れアベノミクスの時代。ふと確定拠出年金の運用の通知を見ると、なんとプラスになっているではないか。えっ?何が起きたの?という感じだった。そこから色々自分で調べ始めた。どうも世の中で株価が上昇し始めているようで、その恩恵でプラスになっていることがわかった。ただ、入社時に組んだポートフォリオはほとんどが元本保証の商品になっていて、これでは株価上昇の恩恵を受けれないと気づく。

そこから徐々にPFを見直し今に至っている。ただ、それ以上に投資に興味が沸いたわけでもなく、老後資金のためと最低限の範囲で、半ば強制的に投資を行っていたのが10年前くらいまでの話。

日本はずっとデフレで、過去に稼いだお金の価値が下がるということはほぼなかった。なので積極的に投資をする理由もなかったのだと思う。ただ昨今は為替の影響もあって、物価上昇が無視できなくなり相対的にお金の価値が下がり始めている。お金に無頓着にもいられない、難しい時代だなと思う。